徹底比較 生命保険 いま加入している生命保険、ちゃんと理解してますか?
生命保険の基礎知識
生命保険の基本的な種類
医療保険の基本的な種類
ネット保険の魅力って?
最近、流行りの自由設計型って?
簡保や共済は生命保険と違うの?
知っ得!五箇条
見直し時期&見直しのポイント
自分に合った保険の選び方
掛け捨て?貯蓄型?今ならどっち
生命保険と税金の関係
保険料を安くするポイント
生命保険の用語集
一時払い、一部一時払い
解約返戻金
主契約、特約
転換
予定利率
配当金
ソルベンシーマージン比率
リビングニーズ特約
知ッ得!五箇条
生命保険の基本的なことがわかれば、さぁ実践。保険料をおさえつつ、自分に合った過不足ない保障を受け取るためのコツをご紹介します。
第一条 保険の見直し時期&見直しのポイント
保険は一生のものですが、予期しないことが起きるのもまた人生。結婚した、子供が生まれた、家を買ったなど、家族構成やライフステージが変わったら見直しのタイミング。労を惜しまず現在加入している保険内容を確認し、必要な保障を増やす、いらなくなった保障をカットするなど見直しを検討しましょう。

◇ 見直しのポイント
保険の種類 シングルなら生存保険、医療保険を重視。結婚後は死亡保障の検討を。
受取名義人 独身時代に加入した保険の受取名義人は親になっていることが多いはず。結婚したり子供が生まれたら名義変更を。
特約の保障内容と
期間
どんな特約がついているのか、またその保障条件、保障期間をチェック。必要なもので期間が切れているものは更新を、不必要なものは解約もしくは減額に。
保険料とその内訳 家計を圧迫していないか、また特約の更新で保険料がどのくらいアップするか確認。
主契約の保険金額 万が一の時に、家族に過不足ない保険金額となっているかどうかチェック。

◇ 保険のリニューアル方法
解約 同じ保障内容、条件で他社商品に魅力的なものがあった時、保障そのものが不必要になった時は解約を。ただし、商品によっては解約返戻金が大幅に減ることも。一度、解約すると元に戻せないので、慎重に。
減額 その保障そのものは必要だが、保障が大きすぎる場合は減額を。その後の保険料が軽減され、貯蓄型の保険の場合は解約返戻金が払われる。
転換 現在の保険から、同じ会社の別の保険に変えたい時は転換を。新規加入より保険料が安くなるケースが多いが、予定利率の高い保険を解約して予定利率の低い保険に入り直すことになり、結果的に損をしてしまうことも。契約転換は慎重に。
増額 既にある保障を手厚くしたい場合は増額を。新規加入より少ない保険料で保障を大きくできる。
新規加入、
特約を増やす
新たに必要な保障が出てきた場合には、今なら小口の商品も多数あるので、必要な分だけ新規加入する、あるいは今ある保険に特約を買い足すという方法を。
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第二条 自分に合った保険の選び方
自分のことなのに、意外に難しいのが自分に合った保険探し。保障を手厚くしたいばかりに高い保険料を支払うのはナンセンス。まずは、自分の「負担能力」を考え、自分の家族構成、ライフスタイルを考えて「いざという時に過不足ない保障はいくらか」を考えましょう。

ポイント1 死亡保障は、自分が死亡した際、残された家族にいくら残したいかという視点で検討を。子供がいなければ、必要最低保障でOK。子供がいる場合は、その後にかかる教育費分を残せるように検討。
ポイント2 住宅ローンを組んでいる場合、万が一に備えて死亡保障を手厚くしたほうがいいと思いがちだが、ローン契約時に団体信用生命保険に加入しているなら、新たに増額する必要なし。逆に団信に加入していない場合は、その返済分も死亡保障でまかなえるように検討。
ポイント3 医療保障は、家族構成に関わらず入っておくべき。若く元気なうちは、保険料の安い掛け捨てで十分。一方、子供が独立した後の老夫婦は、死亡保障を削減して医療保障を手厚く。
ポイント4 医療保障は自分のリスクの見極めが大事。いざという時に必要な入院保障はいくらか、遺伝的に不安のある疾病はあるかなどを中心に検討し、女性なら女性医療特約、男性なら生活習慣病特約をつけてもよい。
ポイント5 子供がいない夫婦、生涯シングルの人は、やはり老後が心配。個人年金を厚めに見積もる。
ポイント6 定期保険などの場合は、保障期間も十分検討を。いたずらに長くすると、その分保険料もアップする。
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第三条 掛け捨て?貯蓄型?今ならどっち
貯蓄の好きな日本人には、長年、養老保険や満期保険金が受け取れる貯蓄型保険が人気でした。実際、90年代前半までに加入した保険であれば、予定利率が5〜8%台と高く、満期には支払った保険料を大幅に上回る保険金が受け取れます。が、今から加入するのであれば、予定利率がとても低いため貯蓄型の利点はほとんど無いとも言えます。たとえ貯蓄型でも保険は保険。保険料の一部は掛け捨てにまわっていて、受け取った保険金は経費や税金も差し引かれ、確実に支払った保険料より減ってしまいます。さらに、このご時世、保険会社が破綻してしまう可能性も考えておかなくてはいけません。

確かに、何もなければまったくお金の戻ってこない掛け捨ては、なんとなく損をしたような気持ちにさせられますが、その分、貯蓄型に比べて保険料は格段に安く抑えられます。必要最小限の保障で保険料を安くし、残った資金は預貯金にまわす。今後、予定利率が上昇した時は、その貯金を元手に加入すればいいのです。
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第四条 生命保険と税金の関係
受け取った保険金に税金がかかる? 保険料控除とは? ここでは生命保険と税金の関係についてご説明します。

◇ 保険金には税金がかかる!
保険金の種類や受け取り方によって異なりますが、受け取った保険金には税金がかかる場合があります。

死亡保険金
相続税 保険金から控除額を差し引き、その金額とその他の相続財産と合算し一定額を超えた場合。
所得税 契約者と受取人が同一で、被保険者が違う場合、保険金は一時所得扱いとなり、所得税の対象に。
贈与税 例えば、契約者が妻、受取人が子、被保険者が夫の場合、保険金は母から子へ贈与されたとされ、贈与税の対象に。

満期保険金
所得税 契約者と受取人が同一の場合、保険金は一時所得扱いとなり、所得税の対象に。
贈与税 契約者と受取人が違う場合、保険金は契約者から受取人への贈与とみなされ、控除額以上であれば贈与税の対象に。

年金保険
雑所得 契約者と受取人が同一の場合、年金は雑所得とみなされ、他の所得と合算して申告する必要がある。
雑所得
もしくは
贈与税
契約者と受取人が違う場合、年金は雑所得と贈与税両方の対象に。

医療保険
医療保険による保険金、給付金には税金はかからない。
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第五条 保険料を安くするポイント
保険はいわば安心を買うための必要経費。だからこそ、ケチになりすぎてもいけませんが、かといって同じ保障であれば、1円でも保険料を安くしたいところ。ここでは保険料を安くするためのポイントをご紹介します。

1. ネットを活用しよう!
基礎【3】ネット保険の魅力で、ご説明したように、営業コストを抑えたネット保険は、対面販売より保険料が割安です。

2. 団体扱いで加入できるものがないかチェック!
会社や所属団体などで加入できる保険があれば、同じ保険でも個人で加入するより団体割引が適用され、割安になります。

3. 月払いより、一括払い
毎月保険料を支払うより、半年もしくは年間で一括払いしたほうが断然おトク。商品にもよりますが、5%程度割安になることも。

4. 一部一時払いを利用しよう!
保険加入時に、ある程度まとまったお金を頭金として支払うと(=一部一時払い)、その後の保険料が安くなります。

5. 貯蓄型より、掛け捨て型
知っ得【3】掛け捨て?貯蓄型?でもご説明したように、とにかく保険料を抑えたいというのであれば、貯蓄型より、掛け捨て型の保険を選びましょう。

6. 配当型より無配当型
同じ保障内容であれば、配当型より無配当型を選んだほうが保険料は安くなります。
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