徹底比較 生命保険 いま加入している生命保険、ちゃんと理解してますか?
生命保険の基礎知識
生命保険の基本的な種類
医療保険の基本的な種類
ネット保険の魅力って?
最近、流行りの自由設計型って?
簡保や共済は生命保険と違うの?
知っ得!五箇条
見直し時期&見直しのポイント
自分に合った保険の選び方
掛け捨て?貯蓄型?今ならどっち
生命保険と税金の関係
保険料を安くするポイント
生命保険の用語集
一時払い、一部一時払い
解約返戻金
主契約、特約
転換
予定利率
配当金
ソルベンシーマージン比率
リビングニーズ特約
生命保険の基礎知識
さまざまな商品に、難解な用語の数々。ちょっとわかりにくいイメージもある「生命保険」ですが、基本的なカラクリさえわかれば、ちゃんと自分に合うものが見えてきます!
Point1 生命保険の基本的な種類
生命保険をわかりにくくさせているのは、あまりに豊富な種類の商品があるため。でも、その仕組みは意外にシンプルで、実は主契約と特約の組み合わせで成り立っています。例えば、多くの生命保険商品に見られるように、死亡保障というメインの契約(主契約)に、医療保障というオプション(特約)がついているわけです。
ここでは、まず生命保険と医療保険とにわけ、生命保険の基本的な種類から見ていきましょう。

生命保険は大別すると、次の3つに分けられます。

1. 死亡保険
死亡保険とは、死亡に備える保険のこと。死亡したときに保障が受けられるものを指します。

死亡保険の代表的な保険商品
定期保険 あらかじめ決めた保険期間中(10年、30年など)に死亡した際に受けられる保険。期間中に死亡しなければ何も受け取れないため、通称「掛け捨て」と呼ばれる。
終身保険 死亡保障が一生続くもので、いつ死亡しても保障が受けられる保険。保険料払い込み満了時に、年金もしくは介護保障などに換えられる商品もある。
定期(保険)付き
終身保険
終身保険に定期特約をつけた終身と定期のミックス型。保険料払い込み期間中に死亡した際は終身保険の何倍もの保障が受けられる。払い込み満了時に、年金もしくは介護保障に換えられる商品もある。

2. 生存保険
生存保険とは、長生き(=生存)した際に備える保険のこと。長生きすることによってかかる生活費を補おうとするものです。

生存保険の代表的な保険商品
個人年金保険 国民年金などの公的年金ではなく、個人が加入する民間の年金。契約内容によって、死亡するまで年金の受給があるもの(終身年金)と、期間が限定されているもの(確定年金)とがある。一般的に「貯蓄性の高い保険」といわれる。
変額年金保険 個人年金保険同様、個人が加入する民間の年金。保険会社の運用実績に応じて年金や解約返戻金などが増減する。一般的に解約返戻金の最低保証はないが、年金については最低保証のあるものとないものとがある。

3. 生死混合保険
生存と死亡の両方に備えるための保険。「貯蓄性の高い」商品の一つでもあります。

生死混合保険の代表的な保険商品
養老保険 保険期間があらかじめ決まっていて、その期間中に死亡した時には死亡保険金が受け取れ、満期時まで生きていた時には満期保険金が受け取れるというもの。死亡保険金と満期保険金は同額で、保険料は高い。
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Point2 医療保険の基本的な種類
生命保険の基本的な種類を学んだところで、医療保険にも触れておきましょう。
医療保険とは、病気やケガをした時に備える保険のことです。生命保険にも医療特約がついていますが、医療を主契約としたものが医療保険。健康保険を補完するもので、健康保険では適用されない高度先進医療費をカバーしたり、入院で仕事ができない場合の生活費を保障(入院給付金)したりしてくれます。また、生命保険ほどの保険金はありませんが、ほとんどの商品に掛け捨ての死亡保障もついています。したがって、家族のために加入するのが生命保険だとすると、自分のために加入するのが医療保険だと考えてよいでしょう。
入院給付金、手術給付金などの条件は、商品によって異なりますが、特定の病気で入院した場合には保障が2倍になるもの、短期入院でも給付金が受け取れるものなど、バリエーションは豊富にあります。

医療保険の代表的な商品
ガン保険三大疾患保険介護保険など
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Point3 ネット保険の魅力って?
昨今、さまざまな生命保険商品が登場した背景には規制の緩和もありますが、オンラインで取引できるようになったことも大きいといえます。ネット保険だと何がおトクなのか、ネット保険の魅力をご紹介します。

1. 営業コストが削減され、保険料が安くなった!
インターネットが普及する前は、生命保険というと、会社や自宅にセールスレディや営業マンが訪ねてきて、そこで説明を受け、加入するというのが一般的でした。が、今では各生命保険会社のホームページを見れば、どんな保険があって、その条件はどうなっているのか一目瞭然。申し込みもネットを通じてできるようになりました。つまり、それまでの営業マンたちの人件費を大幅に削減できたことによって、対面販売より保険料を安く抑えられるようになったのです。

2. 自分に合った保険商品を探しやすくなった!
これまでは各生命保険会社の営業所窓口に赴くか、郵送で資料請求しなければなりませんでしたが、今ではインターネットを通じて多くの商品の資料を短時間で得られるようになりました。本来、生命保険は、申し込み者本人のライフスタイルによって受けたい保障がまったく異なるはず。特に、現代の家族構成は、ディンクス(共働き・子なし)、シングル、シングルマザーなど、人によってさまざまです。ネット保険なら、複数の保険商品の比較検討もあっという間にでき、自分にぴったりの保険商品を探しやすいですよね。

3. 加入手続きもラクラク!
忙しい人にとっては、平日の昼間に窓口に行くこともむずかしかったりします。でもネットであれば、24時間いつでも加入手続きを簡単に済ますことができます。対面販売じゃないと不安という人のほとんどは、保険の知識があまりないからということでしょうが、オンラインでも、Eメールやコールセンターなどで、さまざまな問い合わせに対応してくれます。
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Point4 最近、流行りの自由設計型って?
ここ最近、大手生命保険会社が「定期付き終身保険」にかわって、主力商品として販売しているのが「自由設計型保険」です。終身保険に定期特約をつけた定期付き終身保険は、子供の成長に見合うよう作られた商品で、子供がまだ小さい保険期間中に死亡した場合の保障が大きく、保険期間終了後は、死亡保障額は少ないけれども、その頃には子供も成長しているし、比較的貯蓄性が高いというところにメリットがありました。が、保険料のうち保障の占める割合と貯蓄の占める割合が一体いくらなのかわかりにくく、保険期間中にさらに子供が増えるなどして保障内容を見直したい場合、さらに保険料が高くなるような「転換」をしなければならないことが多々ありました。

そこで誕生したのが自由設計型。保険料を保障と貯蓄に分け、自分で自由に振り分けられるというもの。つまり同じ2万円の保険料でも、死亡保障に1万円、医療保障に3000円、残りの7000円を積み立てにまわし貯蓄するといった具合に、その内訳を自由に設定でき、途中でその割合を見直したい場合も、転換する必要がないのです。

◇ 自由設計型保険のメリット
1. 不利な転換をせずに保険を見直せる。
2. 貯蓄部分を引き出して使える。
3. 払い込み終了時に貯蓄部分を終身保険や年金に移行できる。
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Point5 簡保や共済って生命保険とは違うの?
生命保険の役割とよく似たものに簡保(簡易保険)共済があります。基本的に商品の仕組みや保障内容に大きな違いはありませんが、生命保険が民間の生命保険会社の運営によるものに対して、簡保は郵便局が、共済は組合が運営しているものです。

◇ 簡易保険
取り扱い機関 郵便局
特徴 0歳〜70歳までの健康な人であれば無診査で誰でも加入できる。
職業による加入制限がない。
保険金の受取り手続きが簡単で、支払いも早い。
保険金額が1000万円までという制限がある。
主な商品 普通終身保険、普通終身保険<2.5倍保障型>、特別終身保険

◇ 共済
取り扱い機関 JA共済、全労済、都道府県民共済、コープ共済など
特徴 同じ共済組合に属している組合員同士の相互扶助制度。組合員になれば誰でも加入できる。
組合員の相互扶助を目的としているため、保険料が比較的割安で、保険金支払いなどの条件が一般の生命保険に比べてゆるやか。
生命保険と損害保険の両方を兼営できるため、複数契約で保険料割引制度もある。
主な商品 終身共済、養老生命共済、定期生命共済、医療共済、年金共済など、一般の生命保険並みに多彩な商品がある。

● 無認可共済にはご注意を!
共済にはJA共済、コープ共済のように根拠法のある共済と、根拠法のない無認可共済の2つがあります。無認可共済でも、特定の人を対象にしている場合は、入院見舞金などを支給する程度では保険業に該当しないとみなされ違反にはなりませんが、悪質な場合は、共済金支払いのための責任準備金がない、あるいは保険料の再保険をかけないまま不特定多数を対象に勧誘するところもあります。共済の保険加入を検討する際には、必ずその共済が根拠法のある共済かどうか、信用のおける共済かどうか調べるようにしましょう。
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